読書記録

「インタラクションデザインの教科書」Dan Saffer

この「インタラクションデザインの教科書 (DESIGN IT! BOOKS)」原著の題だと「Designing for Interaction: Creating Innovative Applications and Devices (Voices That Matter) 」は、著者のDan Safferがカーネギーメロン大学で大学院生としてインタラクションデザインの講義を担当する際に生徒に読ませるのに良い本を見つけるのに苦労をしたことを発端としている。そのせいか、同じような分野を扱っている「About Face 3 インタラクションデザインの極意」と比べるとザックリと細部を落とし見通しがつけやすい構成になっている。この本はまだ新しいこの領域の現在進行中にある中で、どのようになっているのか、そしてどのような手法の組み合わせを検討すべきかについて参考になった。

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「虐殺器官」伊藤計劃

伊藤計劃の書いた「虐殺器官」を読んだ。おおよそのあらすじは、以下のようになる。

911ではじまったテロとの戦いが続いている近未来が舞台となる。その頃、アメリカの軍隊は、陸軍(アーミー)、空軍(エアフォース)、海軍(ネイビー)、海兵隊(マリーンズ)、情報軍(インフォメーションズ)から構成されており、主人公の”ぼく”グラウヴィス・シェパードは、情報軍・特殊検索軍i分遣隊で大尉として従軍している。この部隊はアメリカ5軍の中でも暗殺を請け負う唯一の部隊であり、主人公も世界各地の紛争地帯で暗殺を遂行している。
そして、その世界では、ここ数年後進国での虐殺が増えてきている。その虐殺地帯に現れ暗殺対象になり、幾度も失敗し続けているジョン・ポールという人物が居る。この物語は、ウヴィス・シェパードが、その目標であるジョン・ポールをプラハやインドなど世界各地で追いかけていく話であり、その過程で虐殺の動悸や方法が明らかになっていく構成となっている。

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「ビーイング・デジタル―ビットの時代」ニコラス・ネグロポンテ

ビーイング・デジタル – ビットの時代は、1995年に出版されたデジタル時代の預言書というべき本であり、
今読んでみても内容が示唆に富んでいた。
著者のニコラス・ネグロポンテは最近日本人の伊藤穣一氏が所長に就任したことでも
記憶に新しいMIT Media Labの創設者であり初代所長である。
そのネグロポンテ氏が米wired誌に書いてきたデジタル時代はこうなるのかなという
巻末コラムを膨らませたものが 本書だ。
西和彦氏が解説でも指摘しているとおり、その書かれ方からか各文章は読みやすいのだが、なぜか読みにくく、そして今もまとめにくく苦慮している。
横に本をおきつつ、なんとか書いて行こう。
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「超訳 古事記」鎌田 東二

気がつけば技術系のエントリばかりになっているけれども、特にそういう縛りはこのブログでは考えていなかった。
ということで今回は技術系以外の本で、超訳 古事記
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「カッコウはコンピュータに卵を産む」クリフォード・ストール

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉
を読み終えた。20年ちょっと前のネットワーク侵入者を追い詰めていくお話で、とても地味でありながら臨場感あふれ、驚きのある本でした。
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「FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード 」

processingの開発者ケイシー・リースを中心に執筆された、デジタルデザイン/メディアートのための入門書、FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコードを読み終えた。まさに、こういった本が読みたかった。
デザイン/アート/建築分野において、コードを利用して形を生成することについての美学的、デザイン的な意味を歴史および理論、実践を通して総合的に理解していけるように執筆されてある。
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「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」クリス・アンダーソン

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略を読み終えた。
流行っていた頃、アチラコチラでこの内容に触れる話題が聞こえてきていて、すっかりと読んだ気になってしまっていたくらいだったのですが、遅ればせながらようやくちゃんと読んだ。
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