「FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード 」

processingの開発者ケイシー・リースを中心に執筆された、デジタルデザイン/メディアートのための入門書、FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコードを読み終えた。まさに、こういった本が読みたかった。
デザイン/アート/建築分野において、コードを利用して形を生成することについての美学的、デザイン的な意味を歴史および理論、実践を通して総合的に理解していけるように執筆されてある。

7章からなるが、大きくは3つに分けられそうだ。

1つめ「コードとは何か」「形とコンピュータ」
ここで、コードによって美的なものを作ることとは何か、
どこから、そのようなことがはじまったのかが書かれてある。

2つめ「繰り返す」「変換する」「パラメータ化する」
ここでは、コードによって形を作る際の技法について説明がなされる。

3つめ「可視化する」「シュミレートする」
コードを使い、どのようなものが表現できるのかが理解できる。
この3つめのグループは、1つめと2つめで書かれたテクニック等の具体的な使用例と見える。
とともにビジュアル的にも、この2つの章はとても美しく楽しいものとなっている。

とにかく、読む終えるとコードが書きたい気持ちがむくむくと出てくる良本だった。
あと英語版解説サイトからダウンロードできるサンプルコードが、
processing as3 Go OF CINDERと豊富なのも嬉しい。